September Records

セプテンバーレコードの店主です

開店してから丸6年、今日から7年目のスタートです。

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いつもお越し頂いている皆さま、通販などご利用頂いている方、SNS等で気にしてくれている皆さまのおかげでなんとかやって来れました。

いつもありがとうございます。

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コロナ禍に加えて、ここ一年は個人的な問題が重なって本当に辛かったです。先月店の倉庫を退去して欲しいと連絡があった時はどうなるかと思いました。

前の日記の書き方で誤解させてしまった方もいましたが、閉店するくらいの経済的ピンチ、店の移転、ということはありません。

店の運営はほぼ一人でやっているので、やれることに限りがあり、そこに個人的な問題が連なってしまい、頭がパカーンとなりそうでした。

割り切ってやることに優先順位をつけたら少しづつ安定し、先月からいろんな物件を内見してきました。無事先程新居の引き渡しを終え、現在バルサンを焚いているところです。

昨日一昨日で必要な物を買い足しました。新居には壁3面分のレコード棚を買ったので、少しは片付けやくなると思いますけど、とりあえず全部のレコードが部屋に入り切るのか微妙なところです。

部屋に余裕が出たらそこに住んで、積極的に通販サイトにアップしていけたらいいなとも思ってます。

10月1日の土曜日は休みにして、お客さんたちにお手伝い頂き、一気に倉庫の片付けをしないとなんですが、もう少し人手があると助かるので、お時間ある方は是非お手伝い頂けたら嬉しいです🙏

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調べたらこの一年で山に65回位登っていたようです。最近暑くてサボってたけど、山には色々助けられてきたので、これからも時間を見つけて楽しんでいこうと思っています。

来週槍ヶ岳に行く予定だったけど、天気が悪いみたいなので延期にしました。最近は店のことで全然山の準備が出来ていなかったので、少し安心。あと何回か近場でイメトレしてその日に備えたいと思っています。

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これからも自分の好きなことをどんどんやっていけたらなあと思っています。山もレコードもそうだけど、ライブも行けるようになって来たし、これまで集めて来た本や楽器やおもちゃなどとも向き合いたいです。(まずタワー・オブ・テラーのキーチェーンを使い始めました)

とりあえず、まだまだやりたいことばかりで元気なので、また様子見にご来店頂けたら嬉しいです。

まだ6年ですけど、地元のレコードやらしく少しでも長く続けられるように頑張っていくので、これからもよろしくお願いします。

 

9月になりました

もうすぐオープンしてから丸6年というところですが、色んな意味でこれまでにないピンチに陥り既に開き直ってます。

 

現実逃避の為、先日鬼怒川の寂れたホテルに2泊3日滞在しました。セブンでお菓子やカレーを買い、家具を移動して基地を作り、Logicでドラムの打ち込みをしていたただの広い部屋の写真です。

 

ピンチになった一つの理由は、倉庫に使わせてもらっていた一軒家を売りに出すということで出て行かなければならず、新しい家探しと引っ越しを出来る限り早くしないと行けなくなったことです。

 

先月から既に何件かの不動産屋に紹介してもらって、いくつも内見に行きました。正直なところ、ただの倉庫に何万円も払っていてもしょうがないので、猫も飼える部屋にして、自分も住めるようにしようかなと思ったり、、思い切って倉庫兼店舗にしちゃおうかとか、、。

 

大家さんに相談して引っ越し時期をずらせたら考えますが、とりあえず今回は安く引っ越しが出来る場所になっちゃいそうです。(店から近い場所に安くて良いところが有れば是非教えてください)

 

お店を始める前から物が多かったのに、今ではその何倍もの荷物に支配されています。毎日頑張って片付けをしてるものの、断捨離は全然進みません。

 

まだなんとか聴けそうなレコードを産廃として捨てるのは勿体無いとか思ってとっておいたり、本は全然処分出来ないし、頂いたものや趣味で集めたおもちゃなど、思い入れがある物が多過ぎてどうしようもないです。

 

このまま死んでしまったら、この荷物はどうなってしまうのだろうと常に考えています。僕の持ち物に興味のある人は身内にいないので、おそらく価値あるものであっても業者に頼んで一括処分されてしまうと思います。それは身内にも迷惑が掛かるし、集めたモノにも申し訳ないです。

 

それなので開き直るしかなかったです。新しい拠点ではコレクションの制度を上げるとともに、必要ないものは次の誰かに受け渡せるように選別する部屋にしたいと思います。

 

とにかくやる事が多くて、色々なことを諦めました。毎日いっぱいいっぱいで、朝方まで眠れず山に行けません。観たかった映画は何本も見逃しました。そんな自分ではなかったのに、予定を入れたりお約束するのが辛いので、良い感じだった人ともお別れすることになりました。改めて本当に頑張らないと行けない時が来たなと思っています。

 

それでも月末には槍ヶ岳に行きます。2ヶ月近く山に行けてなくて、身体が鈍ってしまったので、ダイエットと筋トレに加え、高めの山に何回か登って調整しないとなと思っています。

 

今日は昼まで頑張ったので、これからおとぼけビ〜バ〜のワンマンライブを観て元気をもらってこようと思ってます。今月は出来る限りお店を開けて、みんなに来てもらえる機会を作りたいです。カフェ営業や遅くまでの営業もちゃんと復活したいです。

 

とりあえず来週日曜日のワイン会でのDJ、是非遊びに来てください。 沢山レコードだけ持っていって6時間くらいやる予定です。お酒飲めない人でも来てもらえるように、ノンアルコールのドリンクも少しご用意してもらいました。

 

ということで現状報告でした。9月は燃え尽きると思います。そして10月は腑抜けになっていると思いますが、なんとか店を維持できるよう頑張りますので、今後も気にしていただけたら嬉しいです。

 

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DOOM

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彼らの曲を聴いているといつも、自分も仲間たちとあんな風にギターを弾いて歌ってみたいという気持ちになる。それと同時に、彼らのような連帯感をもつバンドは、僕にはもう出来ないだろうな、という決してネガティブではないけれど、そんな気持ちがいつも交差してしまう。

 

敵わないなという気持ちはどうすることも出来ないから、音楽なら聴きまくって自分の一部にしてしまえばいい。ヤコブ氏のアルバム「お湯の中のナイフ」が出た当初は、本当に毎日リピートして聴いていたし、それから何ヶ月間も起床時にまず頭を巡るのは「DOOM」だった。

 

最近色々あり過ぎたから、身の回りのことが疎かになってしまい、好きだったことも良くわからなくなってしまうくらい、自己嫌悪の毎日が続いていた。朝は山に行くだけの元気が出ない反面、夜には取り返すように映画や漫画を見まくるが、ほとんど頭に入ってこない空回りの毎日が辛かった。

 

コロナの状況に左右され、家主の東京の公演にはなかなか行くことが出来ず、個人的に約2年振りとなった彼らのライブ。会場は後ろまでお客さんで埋め尽くされていた。

 

最近はライブ中でも身に起こっている問題を反芻してしまいがちだったけど、眩しい光のような彼らの音楽に、昨日は一時もステージから目を離すことが出来なかった。

 

するとこれまで彼らの音楽に重ねて来た自分の気持ちが蘇り、本編最後に彼らの「DOOM」が始まると、その思いはピークに達した。あの轟音のなか救われた気持ちになったのは僕だけでは無かったと思う。

 

「欲し〜いもの〜も 欲し〜い〜と思〜わな〜くなっちまったよ」と清々しい気分のなか口ずさみながら、雨の渋谷をあとにする。そして、いつの間にか口笛を吹くまでに回復している自分に気がついた。

 

そして仕上げは京都・磔磔にて。やはり生の音楽は無敵だった。

不器用

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昨日のこと。来月企画しているライブイベントのチケットを買う為に来てくれたお客さんは、仕事をしながら歌を作って歌っている人。

 

数年前に転勤で群馬に引っ越し来たけど、知り合いがいない為ライブをやれる場所を知らず、うちの店に相談に来てくれた。

 

その時はまだ音源は全く無かったようだったので、どんな曲をやっているのか聴かせて欲しい言うと、一ヶ月後にちゃんと弾き語りのデモテープを作って持ってきてくれた。

 

彼が持つ人に対しての距離感や、ボソボソと喋る感じ、そして他の人にはみられない素直な性格に、どうにかしてあげたい気持ちと、そっと見届けたい気持ちが交差していた。次に来店した時にデモテープの感想を伝えたっきり、その後は連絡はとっていなかった。

 

少し前に久々彼のTwitterを覗くと、僕の言う通りにある場所に出向いたらしく、それから知り合いも出来たみたいで、少ないながら地道にライブをしているようで安心した。そして、弾き語りをしている彼には今度のライブを見て欲しいなと思い、久々にDMで連絡をとった。

 

数日後、是非観たいですと返信が来た。車だと割と近いところに住んでいるから、チケットは店頭で販売してるので来店して欲しいと告げた。

 

昨日の夕方店番をしていると、チケットが欲しいとう男性に名前を聞くと、彼だった。髪を切ってマスクをしているから言われるまで全く気がつかなかった。

 

店内に他のお客さんもいたので、ちゃんと話したのは少し経った後だった。てっきり隣の市から来てくれたとばかり思っていたが、いつのまにか転勤で横浜に引っ越しており、今日は電車とバスを乗り継いで来たという。

 

「引っ越したのなら言ってくれれば良かったのに」というと、「たまには温泉にでも入ろうかと思って」とか照れ臭そうに話し出した。

 

そして帰りのバスが来る閉店時間の18時まで、一時間ちょっとお茶を飲んだりして過ごした。

 

以前から感じていた、彼の良い意味で不器用な性格に、今回もなんかほっとけなくなってしまった。話の流れからYoutubeで美味そうな店の動画を見せ、お腹が空くような話をしてから彼を食事に誘った。

 

閉店後、彼を車に乗せラーメン屋に連れて行った。彼は僕がオススメしたものを注文し、静かに食べ終わると「これ美味いですね」と小さい声で言った。駅までの通り道、他に気になっていたタバコ臭い店に入ってみたり、マンガが好きらしかったので古本屋に連れてったりした。

 

古本屋では別行動をしていたが、たまたま合流すると彼は僕が思春期の頃に好きだった「ある漫画」を手に取って眺めていた。簡単に設定とあらすじを伝えると「これにします」と言って、既に手にしていた他のマンガを棚に戻し、真っ直ぐにレジに向かった。

 

駅に送る途中「さっきの漫画に出てくる店みたいなことをしたいと思っていつも営業してる」と話すと、小さな声で「それは余計に楽しみですね」と嬉しそうにしていた。

 

彼と別れ、店に戻りあと片付けをしていると、渡したはずのチケットが置き忘れていた。とりあえずチケットは預かっているから、当日受け付けで名前を言うようにと連絡しておいた。

 

閉店後の行動は、彼になんとかしてあげたかったというより、僕が彼に対する感情をどうにかしたかっただけかも知れない。

やりたいことをした日

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結果を出した周りの友達のことばかり話し、自分もなんかすごいんじゃないかという雰囲気を出してイタかった20代前半、本気で説教してくれてた雑貨屋の店主がいまして、おかげで手遅れになる前に人生の軌道を修正できました。

 

9年前、東京を離れる時に会って頂いた数少ない人です。元気になったら会いに行こうと思っていたけれど、照れ臭かったりなんなりで、時間が経ち過ぎてしまいました。

 

関係性は違うけれどNETFLIXで「浅草キッド」を観たある日の午前中、自分にとって一番大きな影響を与えてくれた人は誰だろと考えたら、今こそ会いに行かねばと思い、機会をうかがっていました。

 

一昨日、予定が飛んで時間ができたので、何も言わずに会いに行きました。駅に着くと丁度雪が降ってきました。服に張り付く雪を払いながら、懐かしくも変わってしまった街並みの中に、変わらないものを見つけては胸を熱くしました。

 

突然の訪問にもかかわらず、店をスタッフに任せて時間をとって頂き、近況からなにからいろいろと話をすることが出来ました。

 

10年後、はたまた来年すら世の中がどうなっているかわかりません。これからも自分らしく生きられるように、無理せず頑張ろうと思います。

 

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一年くらい前からYoutubeでみてる「大喜る人たち」、サツマカワRPGさんと、オダウエダの植田さんが好きなので、予定が合えばライブに行こうと思ってました。

 

たまたま15時からオダウエダが出る∞ホールでの吉本ライブと、19時からサツマカワ氏が出るナルゲキでのK-PROライブのチケットが取れたので、間にアイルランドビールを挟んでハシゴしてきました。

 

一年近く追っていた方々を目の前にすると、面白さ以上に感動が勝ってしまったけど、どの芸人さんも本気で舞台に立っている感じで、こちらも本気で笑わせて頂きました。

 

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四年振りにかつての新子、いまの西瓜糖へ。前回と同じところの手土産を渡したら「あ、レコード屋さん」って覚えていてくれていた。

 

隣に座っていた方に群馬のオススメスポットを聞かれたので「山と温泉」と答えた。他の人たちとの会話には殆ど入らず、さっと二杯だけ飲んで店を後にし、マックでテイクアウトしてホテルに帰った。

 

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急に計画した一日だったけど、上手くいった一日でした。年末怖い思いをして足が遠のいた登山は、もう少し置いておきます。最近は好きな映画を何回もみたり、いつかやろうと思っていたことをしたり、違うベクトルで自分を取り戻そうとしています。

オープンから5年が経ちました。

午前9時、3年半振りに髪を短く切ってもらった。それから自動車運転免許を更新に行くも時間が合わず、引き返して登山用品店に入った。

 

欲しかった靴下やクーラーバッグを手に取り、新しいレインウェアを物色していると、昨日登った山でライターを貸してくれた方に良く似た方が隣にいるではないか。

 

instagramの記事を参考にどうぞ)

https://www.instagram.com/p/CUEzJiPvjyD/?utm_medium=copy_link

 

しかも彼は店員だった。目が合ってしまい「何かお探しですか?」と優しく話かけられたので、「いや、、あの、昨日赤城にいらっしゃいましたか?」と勇気を出して返した。

 

変な間があった後「あ、はい、、」と戸惑った様子だったので、「ライター貸して頂いたものです」と親指でジェスチャーすると、ようやく気づいて笑顔を返してくれた。

 

「ちゃんと使えましたか?」「はい!ありがとうございました!ちゃんとお湯沸かせました!」みたいな会話ですぐに終えたが、勢いに任せて連絡先くらい聞いても良かったかな、、でもホントに聞いたら気持ち悪がられるだろうから、やっぱりやめて良かったと思う。

 

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今日はセプテンバーレコードが5年前に(プレ)オープンした日。個人的にもまた一つ歳をとったので、スーパーで一番大きくて安い肉(350g 880円)を買ってきて焼いてやった。

 

これまで沢山の方にお越し頂いて、レコードを買っていただいたり、音楽を中心とした話、人によってはさらに踏み込んだ話などもできて、余裕はないけども、おかげさまで楽しい日々を送る事が出来ています。

 

もしレコード屋をやっていなかったら、今頃どうなっていたであろうか、、。

 

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8年前の春、体調不良で東京から群馬に一時帰省していた時は、ほんとにドン底でした。居場所もなく、東京に戻ることばかり考え、空回りして何一つ思うようには行かず、長いこと暗中模索の日々が続きました。

 

〜中略〜

 

5年〜5年半くらい前にかけて、群馬での生活に兆しがみえるような方々との出会いがありました。

 

皆それぞれ街で生活しているだけなのに、見えない役割のようなものがあって支え合っている感じ、何よりも居場所があることが羨ましく、みんなキラキラして見えました。

 

僕も地元でそのような場所をつくれないか、誰かの生活の一部になることが出来ればいいなと、思い切ってレコード屋をやろうと決心しました。Glim Spanky「大人になったら」を聴いたことによる啓示も丁度その頃です。

 

未だコロナ禍で辛い日々が続いています。そんな中でも来店してくれる方々とマスク越しにする会話や、通販時にメッセージを書いたり頂いたり、、オープン当初に考えていたことが、5年目にして少しずつ実現できているかも知れないなと思っているところです。

 

レコード屋としていつまでできるか分かりませんが、僕なりにやれることを考えて、細く長くやっていけたら嬉しいです。いつも気にしてくれているみなさんに本当に支えられているなと常に感じていますし、上手く言えませんが感謝してもし切れません。

 

だいぶご無沙汰の方も、まだの方も思い出した時に遊びに来てくれたら嬉しいです。

 

今後ともセプテンバーレコードをよろしくお願いします。

 

(明日は13-18時で臨時営業します)

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mid90s

 

mid90s、自分にとってはearly90s。小学校の授業が終わると家に飛んで帰り、すぐさまスケボーに乗って学校へ戻ると、誰とつるむ訳でもなく暗くなるまで遊んだ。たまにグラウンドの東の空に浮かんだ月が大きくて不気味だった。

 

トレノに乗る従兄弟たちに教えてもらった音楽はB’zのLADY NAVIGATIONとピンクサファイアのP.S. I LOVE YOU、高崎にあった「る〜パン」でピザを食べたり、レンタルCD屋に連れてってもらったり、毎週のように新しい遊びを教えてもらった。

 

中学1年の時、野球部の先輩がタバコを吸いながら部室でイチャこいているところに遭遇してしまった。背後から腰元のような奴が飛びかかってきて殴られた。部室に道具を取りに行っただけなのに、、奴は何をしてたのか知らないが、ゲートすら守れずミスの腹いせに手を出してきた哀れな男の顔は今も忘れられない。

高校の頃、吹奏楽部と軽音部を行ったり来たりし、先輩には何回か飲まされたがビールは不味かったし、タバコを初めて吸ったのは20歳の誕生日にもらったハイライトだった。

 

自分にはスケボーも音楽もあったけど、もし映画のような環境だったらどうだったろうかと、過ぎ去った90’sに想いを馳せた。

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